道内景気判断を上方修正、「地震から回復」 経産局
北海道経済産業局は12月の管内経済概況で景気の総括判断を「胆振東部地震の影響から回復している」とした。判断の上方修正は1年8カ月ぶりとなる。企業の生産活動が回復していることに加え、国内客を中心に観光客数が持ち直していることを考慮した。
10月の経済指標を基に景況を判断し、個別項目のうち2項目で判断を引き上げた。生産活動は地震直後は落ち込んだが、製造業を中心に挽回生産を進めたことで、地震前の水準を取り戻した。
観光は「緩やかに回復している」と2015年6月以来3年半ぶりに上方修正した。旅行料金を割り引く「ふっこう割」の効果で国内客が回復傾向にあり、「12月の宿泊予約は前年比プラスになりそう。冬の観光シーズン本格化に期待したい」(宿泊業)などの声があったという。ただ、外国人団体客の戻りが鈍い。
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