新日鉄住金ステンレスが線材値下げ ニッケル系は4%
新日鉄住金ステンレスは20日、ステンレス線材の2018年12月~19年2月の契約価格を前期(18年9~11月)より引き下げると発表した。バネや金網に使うニッケル系線材の指標品(SUS304)は1トン2万円(約4%)下げる。クロム系も1トン5千円(約1%)引き下げる。原料のニッケルやクロムの価格下落を映した。
ニッケル系線材の値下げは2四半期連続。ステンレス線材の契約価格は直近3カ月間の原料価格や為替相場を踏まえて決める。今期分の前提となる原料価格は前期よりニッケルが12%、クロムが10%安かった。
ステンレス線材は建築向けの需要にやや一服感が出始めたが、自動車分野が引き続き堅調という。同社の棒線工場は1~3月も高水準の生産を続ける見通しだ。