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米ツアーの日本開催 喜んでばかりはいられない

ゴルフジャーナリスト 地平達郎

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プロゴルフ界がいま沸いている。2019年10月に千葉・習志野CCで、賞金総額約11億円のビッグトーナメントが行われることが明らかになったからだ。

米PGAツアーが日本で初めて開催する公認大会「ZOZOチャンピオンシップ」で、総額975万ドル(約11億円)、優勝賞金175万ドル(約2億円)は現在の日本の水準からすると、けた違いの大きさである。ストロークプレーでは日本オープンなど5試合の総額2億円が最高なので、たった1試合の優勝賞金が同額となる。

18年の国内賞金王・今平周吾の獲得賞金が1億3911万円だったから、この試合で日本選手が優勝したら「たった1試合で賞金王!」といった皮算用まで飛び出し、プロゴルファーは久しぶりの大きなお年玉に、うれしい新年を迎えられそうだ。

このところ低迷を続けている男子プロゴルフ界も、シーズン最終戦の日本シリーズでは、選手会長の石川遼がプレーオフにまで進んだことも手伝って、テレビ視聴率9.2%(ビデオリサーチ調べ)で今季最高をマーク。ギャラリー数も増加の気配がみえてきた。

さらに、19年の大会を起爆剤として人気回復につなげようと、共催する日本ゴルフツアー機構(JGTO、青木功会長)も、いつになく気合が入っている。

カギ握る出場日本選手の成績

しかし、正夢を期待するにはちょっと心もとない。出場予定の78人のうち、米ツアーから賞金ランク上位60人がやってくるのだから。残り18人のうち、現在確定している日本人選手枠は賞金ランク7位までに限られている。

さらに重要なのは、出場した日本選手がどんな成績を残せるかだ。

12月16日に発表された最新の世界ランキングによると、松山英樹の27位が日本選手の最上位で、小平智47位、今平55位、池田勇太89位となっている。仮にこれを19年の大会に当てはめると、米ツアー上位60位までの権利で出場できるのは松山、小平、今平の3人だけということになる。

芝の特徴など勝手知った日本のコースで開かれるにもかかわらず、外国人選手にまったく歯が立たず、下位に沈んでしまうようなことになったら、人気回復どころか、逆効果にもなりかねない。

今回とよく似たセンセーショナルなケースが1972年にあった。

賞金総額30万ドル、優勝賞金6万5000ドルの「太平洋クラブマスターズ」(三井住友VISA太平洋マスターズの前身)が千葉・総武CCで行われたのだ。30万ドルは、発表された当時の為替相場が320~330円だったことから「1億円トーナメント」と大変な話題になった。

いまでこそ、国内でも1億円はザラにあるが、46年前は破格の総額だった。同じ72年のマスターズ・トーナメントはジャック・ニクラウスが4度目の優勝を飾っているが、優勝賞金は2万5000ドル。総額も20万4000ドルだったから、6万5000ドルと30万ドルという金額がいかに並外れたものだったかがわかるだろう。

大会にはその年の全英オープン選手権で優勝したリー・トレビノ、前の年にマスターズを制したチャールズ・クーディー、翌73年の全米オープン選手権で優勝するジョニー・ミラーらが大挙して参戦。67年のマスターズ覇者、ゲイ・ブリューワーが優勝して大金をゲットした。

男子ゴルフ復活のきっかけに

とくると、やはり日本選手はダメだったのかとなるのだが、73年に26歳の尾崎将司が快挙を達成する。バート・ヤンシーとのプレーオフを制して優勝を飾ったのである。

これが日本の男子プロゴルフの人気に火をつけた。尾崎はこの年5勝を挙げて賞金王の座に着く。青木も6勝をマークして、「AO」2人の戦いがスタートし、新規トーナメントが続出。さらに中嶋常幸も割って入り、トーナメント会場にはギャラリーが押し寄せ、テレビ視聴率も10%超えが普通になる。空前のゴルフブームが到来し、80~90年代の「黄金時代」につながっていった。

19年の「ZOZOチャンピオンシップ」を男子ゴルフ復活のきっかけにできるか――。空夢に終わらないことを期待したい。

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