サウジへの兵器輸出「取りやめ検討」 カナダ首相
【ニューヨーク=中山修志】カナダのトルドー首相は16日、サウジアラビアと2014年に契約した総額150億カナダドル(約1兆2000億円)の兵器輸出について「取りやめを検討している」と語った。イスタンブールのサウジ領事館での記者殺害や、イエメン内戦への介入を理由に挙げた。地元テレビ局CTVのインタビューに答えた。
トルドー首相はサウジへの兵器輸出について「ハーパー前首相が結んだ装甲車の輸出契約を引き継いだものだ」と説明。「輸出を取りやめる方法を模索している」と述べた。
ロイター通信によると、カナダ政府に兵器を供給している米防衛関連大手ゼネラル・ダイナミクスのカナダ法人は17日、「契約を破棄すればカナダ政府は数十億ドルの債務を負う」とコメントした。