ソフトバンク、中国製機器なぜ排除 3つのポイント
ソフトバンクは華為技術(ファーウェイ)など中国企業の通信基地局をなくす方針です。機密情報の流出など安全保障上の懸念から、中国製品を排除する動きが世界的に広がっています。
(1)米国政府が懸念強める
中国が軍事情報を盗み出しているなどとして、米国政府は中国製の通信機器を閉め出しています。米連邦通信委員会(FCC)は4月、中国企業を念頭に、米通信会社が安全保障上の懸念のある企業から機器を調達することを禁じる方針を決めました。同盟国に働きかけ、オーストラリアなどが同様に中国製品の排除を決めました。
(2)日本政府も同調
日本政府もファーウェイなどを念頭に中央省庁の情報通信機器の調達に関する新指針を定めます。日中関係が改善していることから、指針などでの企業の「名指し」は避けて一定の配慮をしているようです。
(3)携帯大手、5Gで採用せず
NTTドコモ、KDDI(au)、ソフトバンクは次世代通信「5G」で中国製の基地局などを使わない方針です。2019年に参入する楽天も同様です。ただ、ファーウェイの技術力は高いとされており、中国製を採用しないことによるマイナス面が出てくる可能性があります。