森保監督「成長と優勝つかむ」 アジア杯代表に堂安ら
日本サッカー協会は12日、来年1月にアラブ首長国連邦(UAE)で開幕するアジアカップ(2019年1月5日~2月1日)に出場する日本代表メンバー23人を発表した。MF中島(ポルティモネンセ)、堂安(フローニンゲン)や南野(ザルツブルク)など、これまでに森保監督のもとで招集されてきたメンバーが順当に選ばれた。2大会ぶりの優勝をめざすF組の日本は1次リーグでトルクメニスタン(1月9日)、オマーン(1月13日)、ウズベキスタン(1月17日)と対戦する。
前回のアジアカップで日本は準々決勝で敗退している。森保監督は「優勝を奪還し、タイトルを持ち帰る。1試合1試合、勝ちにこだわりながら成長もしていきたい」と意気込みを述べた。
初招集の選手はおらず、森保監督就任後の5試合で選ばれてきた面々がほぼ変わらず選ばれた。ワールドカップ(W杯)ロシア大会で主力だった香川(ドルトムント)、乾(ベティス)の招集は今回も見送られた。
森保監督は「これまで代表を引っ張ってくれた選手の力を借りたい気持ちもある」と前置きしたうえで「経験の浅い選手が多いなかでも、自分たちで新しい代表を築くという強い気持ちで戦ってほしいとの思いを込めた」と続けた。
森保ジャパンはここまで4勝1分け、15得点4失点。チーム作りは順調に滑り出している。その流れに無理に何かを付け加えるより、方向性を維持しながら加速させたいと考えての編成だろう。
肺の手術から復帰したばかりの長友(ガラタサライ)がメンバー入り。DFには吉田(サウサンプトン)、MFに青山(広島)や柴崎(ヘタフェ)、FWに大迫(ブレーメン)と、必要最小限ながらも各ポジションに経験豊富なベテランらを配している。新旧の融合は保ちつつ、若い力に重点を置いた顔ぶれといえそうだ。
アジアの戦いでは、極端なほど守備的な相手とも対戦する。イランや韓国と戦えば守勢に立たされる時間帯も訪れる。どういう展開になっても「ピッチ内で選手が試合の流れをつかみ、修正して対応する」という柔らかな対応力を備えたチームへ成長させたいと、森保監督は考えている。
若いチームが今大会で結果を残せれば自信になる。方向性が定まり、チーム強化の太い幹ができる。「我々が強くなればなるほど、結果もついてくる」と森保監督。成長も自信もつかみにいく覚悟を示している。
日本代表メンバーは次の通り。
▽GK 東口順昭(G大阪)権田修一(鳥栖)シュミット・ダニエル(仙台)
▽DF 長友佑都(ガラタサライ)槙野智章(浦和)吉田麻也(サウサンプトン)佐々木翔(広島)酒井宏樹(マルセイユ)室屋成(FC東京)三浦弦太(G大阪)冨安健洋(シントトロイデン)
▽MF 青山敏弘(広島)原口元気(ハノーバー)柴崎岳(ヘタフェ)伊東純也(柏)南野拓実(ザルツブルク)遠藤航(シントトロイデン)守田英正(川崎)中島翔哉(ポルティモネンセ)堂安律(フローニンゲン)
▽FW 大迫勇也(ブレーメン)浅野拓磨(ハノーバー)北川航也(清水)