千の明かり「冬のホタル」 兵庫・多可町、移住者企画
兵庫県多可町の「ラベンダーパーク多可」で8日、冬の観光客を増やそうとホタルに見立てた千個のあんどんを点灯するイベント「多可・冬のホタル2018」が開かれた。13年に町内に移り住んだ小椋聡さん(49)が企画した。
ちぎった新聞紙をのりで貼り合わせて釣り鐘状にし、側面に穴を開けたあんどんは町民らの手製。地元の子ども食堂や介護施設の関係者も手伝った。空が暗くなり始めた午後5時ごろ、あんどんの中で発光ダイオード(LED)が点灯すると、幻想的な明かりがあちこちに浮かび上がった。
友達と訪れた町立小6年、吉川太陽君(12)は「本物のホタルがいるみたいでとてもきれいだった」と笑顔を見せた。
町外出身の立場で移住促進や町おこしに関わる小椋さんは「夏にホタルを眺められるこの町らしい風景を再現したかった。町民が楽しく参加してもらうことが地域活性化につながる」と話した。〔共同〕