韓国企業、東南アジアシフト鮮明 中国投資は頭打ち
韓国企画財政省の海外直接投資動向によれば、5年前の2013年に約62億ドル(約7000億円)だった韓国のアジア向け投資(中国を除く)は18年に1~9月だけで約93億ドルと伸びた。同じ期間の中国投資は約52億ドルから約31億ドルに減少。韓国企業が中国から東南アジアやインドにシフトする姿が浮かび上がる。
東南アジアで最も多い投資先はベトナムだ。韓国の13年の投資は中国とベトナムの間に4倍以上の差があったが、18年1~9月はベトナムが中国の8割となった。競合する日本企業がタイを中心に東南アジア戦略を進めたため、韓国企業はベトナムを重視している。
ベトナムではサムスン電子がスマートフォンの主力生産拠点を構えるほか、LG化学が17年に有機ELパネル向けの偏光板の組み立て工場を建設すると発表した。食品大手のCJ第一製糖は10月、同国中部に新たな飼料工場を建設すると明らかにした。