習主席「米朝は歩み寄りを」 首脳再会談を支持
【北京=永井央紀】中国の習近平(シー・ジンピン)国家主席は7日、北京の人民大会堂で北朝鮮の李容浩(リ・ヨンホ)外相と会談し「朝米両国は歩み寄って朝鮮半島の平和プロセスを前進させてほしい」と語った。米政府が模索する米朝首脳の再会談や南北朝鮮の対話を支持する考えを示した。国営中央テレビが報じた。
習氏は2019年が中朝国交樹立70年にあたることに言及し「これを機に長期的な関係発展を進めよう」と呼びかけた。李氏は「伝統的友好を固めて協力を強化したい」と応じ「朝鮮半島の非核化に引き続き注力し、地域の平和安定について中国と密接に連携していきたい」と述べた。
習氏は先の米中首脳会談で確認したトランプ米大統領の北朝鮮に対する考えも説明したとみられる。韓国が打診している金正恩(キム・ジョンウン)委員長の年内訪韓や、習氏が検討する北朝鮮訪問も議題となった可能性がある。李氏は6~8日の日程で北京を訪問しており、習氏との会談に先立ち王毅国務委員兼外相とも会談した。