アサンジ氏、近く大使館退去か エクアドル大統領表明
【サンパウロ=外山尚之】南米エクアドルのモレノ大統領は6日、2012年からエクアドルの在英大使館で保護している、米国の機密文書を暴露する内部告発サイト「ウィキリークス」創設者ジュリアン・アサンジ氏を近く退去させる方針を明らかにした。
モレノ氏は地元ラジオとのインタビューに答え、「アサンジ氏がほぼ自由な状態で(大使館を)出るという決断を下すための道筋を作った」と発言した。英国政府と協議の上、「彼の生命が危機にさらされるような国への身柄引き渡しはないと保障された」という。
英国の捜査当局はこれまでアサンジ氏が大使館から退去次第、逮捕するとしており、米国政府が引き渡しを求めていた。
17年に大統領に就任したモレノ氏はコレア前大統領の反米左派路線からの転換を進めており、前政権が保護を決めたアサンジ氏について、大使館から退去するよう求めていた。