NY株、一時780ドル安 米中関係の悪化に懸念
【ニューヨーク=平野麻理子】6日の米株式市場でダウ工業株30種平均が急落した。下げ幅は一時800ドルに近づく場面もあった。カナダ当局による中国の通信大手、華為技術(ファーウェイ)幹部の逮捕を受け、米中関係の悪化に対する懸念が広がった。キャタピラーやボーイング、アップルなど中国との関係が深い企業を中心に、売りが膨らんでいる。
ダウ平均は午後1時45分現在、前営業日の4日終値比で469ドル安い2万4557ドル前後で推移している。6日のアジア市場も「ファーウェイ・ショック」で全面安となっており、米国市場もその流れを引き継いだ。
金融市場では株を売って、債券を買う動きが強まっており、米長期金利の指標である10年物国債利回りは一時2.85%と、3カ月ぶりの低水準をつけた。利ざやが縮小するとの見方からJPモルガン・チェースなど金融株が下落し、相場を下押ししている。