東京マラソン、23年から「連続落選者枠」
東京マラソン財団は6日、東京都内で開いた臨時理事会で、参加料の値上げや参加抽選で落選が続いた人を対象にした新たな抽選枠の設定などを決めた。値上げは2020年大会からで、税抜きで5千円増の1万5千円とする。消費税込みの参加料は、20年大会は8%を適用し1万6200円。21年大会から10%への引き上げを反映して1万6500円とする。
新たに設けるのは「連続落選者枠」で、23年大会から導入。会員制度の登録者のうち、20年大会以降の参加抽選で3回以上続けて落選した人を対象に抽選する。定員は千人から3千人程度。
都内在住者向けの「地元先行枠」は定員を千人とし、20年から始める。年代別の基準記録に応じた優先枠も設ける。導入時期などの詳細は検討する。
第1回大会から1万円で据え置かれていた参加料を初めて改定するのは警備・安全対策費が年々増えているため。13年にボストン・マラソンで爆破テロが発生して以降、安全確保のための費用がかさむようになった。
世界の主要マラソンでは3万円を超える大会もあり、東京は高額とはいえない水準にある。企業の売上高に当たる経常収益は18年大会では約7割を協賛金が占めた一方、参加料は1割にとどまっており、財政基盤を強化する狙いもある。〔共同〕