年末年始の海外旅行、最多73万人 JTB予測
JTBが6日まとめた年末年始の旅行動向調査によると、海外旅行の人数が前年比4.3%増の延べ73万4000人で過去最高となる見通しだ。
平日の1月4日を休めば9連休となる日並びや、ボーナスの増加も追い風となるもよう。国内旅行者数は1.1%増の同2989万人を見込み、海外・国内合わせた旅行者数も過去最高の3062万人を見込んでいる。
12月23日~2019年1月3日に1泊以上で実施される旅行について、JTBが自社と業界の予約状況やアンケートから推計した。出発日のピークは29日になるとみている。
1人当たりの旅行平均費用(食費など含む)は海外が前年比3.9%増の21万4000円。長期休みを利用して単価の高い欧州行きが増えると予想しており、欧州の旅行者数は前年比5.6%増の5万7000人を見込む。渡航者が最多の韓国は10.8%増の11万人に上るとみている。
国内の旅行平均費用の見込みは3.4%増の3万3000円。アンケートで宿泊先を実家にすると答えた人は、前年比6.9ポイント減の38.7%。旅館やホテルと答えた人が半数を超えた。家族旅行の割合は68.8%で家族で旅館やホテルに宿泊する人が多いようだ。一方で一人旅も前年から3.9ポイント増えて12.1%だった。旅行日数は1泊2日が最も多く、35.8%。2泊3日が続いた。
旅行各社は需要の取り込みを急ぐ。エイチ・アイ・エス(HIS)ではハワイ旅行の予約者が最多。家族で6日間ほど過ごす例が多いという。阪急交通社では遠隔地が人気でイタリアなどの定番に加え、エジプトやモロッコも伸びたという。