大豆国際価格が上昇 中国の輸入再開に期待感
大豆の国際価格が上昇している。指標となる米シカゴ大豆先物(期近)は日本時間6日夕の時間外取引で1ブッシェル9.1ドル程度と先週末より2%高い。米国と中国が先週末に貿易戦争の「一時休戦」で合意したのを受け、中国向け大豆輸出が再開するとの期待感が広がっている。
中国は貿易摩擦で米産大豆の輸入を大幅に減らしている。先週末の米中首脳会談で中国は「米国産の農産物を大量に購入する」ことで合意。再び輸入が始まり需給が引き締まるとの見方から、投機筋の買いが先行している。
市場関係者によると「中国が米国産大豆の購入準備を進めているとの情報が流れ、5日の主な買い材料となった」(伊藤忠商事傘下の食料マネジメントサポートの服部秀城本部長)との声があった。
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