ソフトバンク通信障害 回線設備に不具合
ソフトバンクの携帯電話サービスで6日、大規模な通信障害が発生した。通信回線をつなぐ交換設備の不具合により、全国で通話とデータ通信が利用できないか、利用しにくくなった。不具合は4時間余りで解消したが、個人の生活や企業活動に広く影響が及んだ。
通信障害は午後1時39分から同6時4分に及んだ。ソフトバンクが提供する格安ブランド「ワイモバイル」や、同社の回線を借りている格安通信事業者でも発生した。
ソフトバンクは同日、全国をカバーしているスウェーデン通信機器大手エリクソンの交換設備で、ソフトウエアに異常が発生したと発表した。
ソフトバンクはエリクソンから、海外11カ国の通信事業者で、ほぼ同じ時刻に障害が発生したと報告を受けたという。この日はソフトを古いバージョンに戻すことで復旧させており、両社で今後、再発防止に努める。
ソフトバンクの携帯契約数は9月末で4043万件にのぼる。空港で搭乗者の確認ができず航空便が遅れたり、鉄道の指定席券が買えなかったりと影響が広がった。
電気通信事業法では「影響人数3万以上で継続時間2時間以上のもの」などを「重大な事故」と定義しており、ソフトバンクには総務省に詳細を報告する義務が生じる。