北海道電、全域停電で社内検証委が最終報告書案
北海道で最大震度7を観測した地震で道内全域が一時停電した問題で、北海道電力は5日、地震対応を検証する社内委員会の最終報告書案を公表した。全域停電を想定した全社規模の復旧訓練が行われていなかったことから、2019年度から年1回のペースで全社訓練を実施する。訪日外国人に関連情報を伝えるため、復旧情報の多言語発信体制も整える。
電力供給を集中して担っていた苫東厚真火力発電所(厚真町)の運用体制を改善するほか、全域停電を防ぐために一部を強制停電する規模も引き上げる。札幌直下型地震や千島海溝を震源とする地震に備えた事業継続計画(BCP)についても見直す。