東洋エンジ、200億円でバイオマス発電所受注
東洋エンジニアリングは5日、鳥取県のバイオマス発電所の建設を受注したと発表した。受注額は200億円程度とみられる。設計から建設、試運転を一括で請け負い、2022年3月の稼働を目指す。海外プラント建設の採算悪化で業績不振に陥るなか、工程の管理が比較的容易とされる国内の発電所建設を収益力の回復に役立てたい考えだ。
中部電力や東急不動産などが出資する発電事業会社、米子バイオマス発電から受注した。建設地は鳥取県米子市。発電出力は約5万4500キロワットで、木材の製造過程で生じるくずから作る木質ペレットやヤシ殻を燃料として使う。電力は全量を中国電力に売電する。
東洋エンジは建設案件が増える見通しにある再生可能エネルギー関連を重点分野に掲げている。バイオマス発電所は6月に初の受注を発表し、今回で3件目。太陽光発電プラントなど含め、建設受注の拡大を目指す。