11月の道内倒産33%減、地震関連は2件 民間調べ
東京商工リサーチ北海道支社が4日発表した道内企業の11月の企業倒産は前年同月比9件(33%)減の18件だった。負債総額は26億円(57%)減の20億円だった。9月に発生した地震による倒産も2件あった。
地震を原因とする倒産が出たのは初めて。札幌ゴルフ場(石狩市)はコースの地割れや液状化などの影響で札幌地裁に破産を申請した。負債総額は5億5100万円。食品卸の札幌佐藤食品(札幌市、負債総額2億6千万円)は地震後の受注減を取り戻せなかった。いずれも業績低迷のなかで地震や停電が追い打ちとなり、再建が見込めないと判断したようだ。
先行きについては「地震による倒産はほとんど出ない」と東京商工リサーチ北海道支社はみている。足元では地震によるマイナスの影響が後退している上、金融機関や自治体が積極的な支援を続けているためだ。
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