北朝鮮外相が訪中へ 米朝会談控え意見交換
【北京=共同】中国外務省の耿爽副報道局長は4日、北朝鮮の李容浩(リ・ヨンホ)外相が6~8日の日程で中国を訪問すると発表した。韓国政府が年内実現を目指す北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)委員長のソウル訪問や、来年1、2月に開かれる可能性がある米朝首脳会談を前に、中朝で意見をすり合わせる狙いとみられる。
李氏は中国の王毅国務委員兼外相と会談する。耿氏は記者会見で「中朝関係や朝鮮半島情勢など両国が関心のある問題について深く意見交換する」と強調。会談を通じ中朝関係を発展させ、朝鮮半島問題で両国の意思疎通と協力を強められるとの認識を示した。
王、李両氏は中国の習近平(シー・ジンピン)国家主席が意向を示す来年の訪朝を巡り、時期について意見交換する可能性もある。李氏は北朝鮮に対する国連安全保障理事会の経済制裁緩和に向け、常任理事国である中国に働き掛けたい考えとみられる。
王、李両氏は9月にニューヨークで開かれた国連総会の際にも会談した。李氏は11月29日~今月2日にベトナムを訪問後、シリアに向かった。その後、中国を訪れるもようだ。
金正恩(キム・ジョンウン)総書記のもと、ミサイル発射や核開発などをすすめる北朝鮮。日本・アメリカ・韓国との対立など北朝鮮問題に関する最新のニュースをお届けします。