栃木の食品9社、販路開拓へ組合発足 まず大谷石関連
栃木県の食品事業者らは3日、「とちぎ食のブランド発掘協同組合」を設立したと発表した。まず、こいしや食品(宇都宮市)など9社が組合員となり、県内の食品を共通のロゴなどでブランド化し、販路開拓を図る「栃の味プロジェクト」を手がける。第1弾として「大谷石室」をいかした商品を作る。
大谷石室は宇都宮市大谷地区にある大谷採石場跡地の地下石室で貯蔵・熟成した食品などを集める。コメや納豆、ギョーザなどを含む予定で、2019年3月の商品化を目指す。建築用石材の大谷石には脱臭作用があるほか、地下空間は温度や湿度が一定で貯蔵や熟成に適しているという。
理事長を務めるこいしや食品の小池泰史社長は同日の記者発表会で、「今後県内全域での商品開発を考えている。地域活性化につなげたい」と話した。