福島県の内堀知事が香港に初訪問へ

福島県の内堀雅雄知事は来年1月下旬、県産農産物の輸入停止が続いている香港を初めて訪問する。東京電力福島第1原子力発電所事故に伴う風評払拭を香港側政府要人などに働きかけることを検討している。3日の定例記者会見で発表し、内堀知事は「県産農産物の魅力を発信し、風評払拭や理解促進が図られるように努めていく」と述べた。

県によると、原発事故前、県産農産物の輸出量のうち、香港向けは数量ベースで約8割を占めていたが、事故後は野菜や果物の輸入停止を継続している。最大で54の国と地域であった輸入規制は25まで減ったが、一部で根強い風評が残っている。

台湾では11月下旬、福島を含む日本の5県産食品の輸入解禁に反対する案件が、住民投票の結果、可決しており、内堀知事は「安全対策の徹底など状況の打開に向け全力で取り組む」と話している。