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米国車メーカー、止まらぬ大型化 セダン離れ一段と ロス自動車ショー

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【ロサンゼルス=白石武志、湯沢維久】米自動車メーカーの大型車シフトに拍車がかかっている。豪快さを求める消費トレンドに応えようと、ロサンゼルスで開催中の自動車ショーではピックアップトラック型の電気自動車(EV)までお目見えした。一方で5年ほど前までは米市場の約半分を占めていたセダンを中心とする「乗用車」の販売比率は低下している。米市場で稼ぐ日本車メーカーの戦略にも影響を及ぼしそうだ。

米市場ではゼネラル・モーターズ(GM)など米自動車大手がそろって利幅が大きい大型車に経営資源をシフトする。ただ、購入者の借り入れ負担は増しており、市場の先行きには不透明感も漂う。

米中西部イリノイ州ノーマル。2016年に稼働を停止した三菱自動車の工場跡地が、大型EVの生産拠点として復活しようとしている。年産25万台の製造設備を残すこの工場をひっそりと買い取ったのは、09年設立の新興EVメーカー、米リヴィアンだ。

米マサチューセッツ工科大学(MIT)出身のRJ・スカリンジ最高経営責任者(CEO)が立ち上げた同社にはサウジアラビア企業や住友商事が出資する。迅速な生産立ち上げを狙って閉鎖工場を居抜きで買い取る手法は、GMとトヨタ自動車のカリフォルニア州内の合弁工場を引き取った米テスラとうり二つだ。

リヴィアンはもともと中東向けのガソリン車の開発を手掛けていたが、5年前に米国向けの車両開発に専念する方針に転換した。「第2のテスラ」と呼ばれる新興EVメーカーが軒並みスポーツ車の開発に力を入れる中、米消費者の嗜好の変化をいち早く読み取り、「大型のEVという競合の少ないホワイトスペースを狙うことにした」(同社幹部)。

これまで開発中の車種については秘密を保っていたが、開催中のロス自動車ショーでピックアップトラック型の「R1T」と多目的スポーツ車(SUV)型の「R1S」という2つの大型EVを世界初披露した。スカリンジCEOは発表会で両モデルについて「20年に米国で発売する」と表明。段階的に生産を増やし、年間5万台の生産を目指すという。

米国の自動車市場はセダンや小型車を中心とする「乗用車」と、ピックアップトラックやSUVなどの「小型トラック」の2つに大きく分かれ、13年ごろまで両者の販売比率は半々で拮抗していた。米国では好景気になると大型車が売れる傾向があり、10年目に入った景気拡大局面を追い風に足元の新車販売の7割を小型トラックが占めるようになっている。

過去の大型車ブームはガソリン価格の高騰などでいずれもしぼんだが、米ビッグスリーは今回の消費トレンドを一過性のものとはとらえていない。米フォード・モーターは18年4月に北米でセダン販売から撤退する方針を表明。GMも11月にセダン系車種を生産する北米5工場の生産停止を決めるなど、商品構成の抜本的な見直しを進めている。

ロス自動車ショーでは欧米フィアット・クライスラー・オートモービルズ(FCA)も主力ブランド「ジープ」で四半世紀ぶりとなるピックアップトラック「グラディエーター」を発表した。同ブランドの北米責任者を務めるティモシー・クニスキス氏は発表会で「消費者は本物のトラックを求めている」と指摘。「これが今起こっていることに対する答えだ」と胸を張った。

ただ、今回の大型車ブームがいつまでも続くという保証はない。英調査会社のIHSマークイットによると、米国の新車購入者1人への融資額は10年前に比べ25%前後増加し、18年には3万ドル(約340万円)を超えた。これまでは低金利が消費者の購買意欲を支えてきたが、米連邦準備理事会(FRB)の利上げ継続が自動車ローンの金利を押し上げれば販売の逆風となる恐れもある。

大型車が席巻する米国勢の展示会場を横目に、トヨタは「カローラハイブリッド」や「プリウス」、日産自動車は「マキシマ」といったセダン系車種の新モデルを発表会の中心に据えた。北米トヨタのジャック・ホリスグループ副社長は「他社が乗用車を見捨てるのなら、我々は倍賭けする」と述べ、米国勢が去った後の残存者利益を狙う。空前の大型車ブームに終わりは来るのか。ビッグスリーと日本車メーカーは後戻りの難しい勝負に出た。

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