韓国の鉄道列車、北朝鮮入り 南北連結視野に調査
【ソウル=恩地洋介】北朝鮮の鉄道施設を調べる韓国調査団を乗せた列車が30日午前、ソウル北方の軍事境界線近くの都羅山駅から北朝鮮側に入った。南北の鉄道連結を視野に、黄海沿いを中朝境界まで結ぶ京義線など計2600キロメートルを18日かけて走行する。韓国の列車が北朝鮮の鉄道を走るのは、開城工業団地まで貨物列車を運行した2008年以来、10年ぶり。
鉄道連結事業など南北が推進する経済協力には、北朝鮮への制裁を維持する米国がブレーキをかけていた。ディーゼル機関車用の燃料搬入が制裁違反となる可能性があったが、国連安全保障理事会は最近、調査に限った例外措置として認めた。
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