1都3県の大学ブランド力調査、東大が4年連続首位
日経BPコンサルティング(東京・港)は「大学ブランド・イメージ調査 2018-2019」をまとめた。1都3県の大学で総合ブランド力のポイントを前回調査と比べると、伸び幅で横浜国立大学がトップとなった。地域貢献の一連の取り組みが評価された。ランキングは東京大学が4年連続で首位を維持した。
調査は7月下旬~8月下旬に、首都圏に住むビジネスパーソンを対象に実施した。1都3県の120大学(医科大学や体育大学などを除く)について、49項目のイメージに当てはまるかどうかを質問した。有効回答数は6671件。総合ブランド力は偏差値方式でポイントを算出し、順位付けした。
横浜国大はポイントを3.6伸ばし、順位も前回の17位から14位に上げた。京浜急行電鉄と組み、高齢者の外出支援の実証実験に取り組むなど、地元企業や自治体と連携した地域貢献が評価された。日経BPコンサルティングは「都市のあり方に関する教育・研究の地盤が強固になっている。地域とのつながりがますます強まる」と分析する。
ブランド力ランキング1位の東大は「勉強、研究に熱心」「時代を切りひらいている」といった項目でトップだった。ポイント上昇幅も横浜国大に次いで高かった。2位の慶応義塾大学、3位の早稲田大学は前回と順位が変わらなかった。慶大は「リーダーシップがある」、早大は「チャレンジ精神がある」などの項目で最高の評価を得た。
「いま注目されている」イメージの首位は日本大学。アメリカンフットボール部の反則問題が大きな話題となり、注目度が高まった。一方、ブランド力ランキングは前回の18位から23位へと低下した。
東京、神奈川以外の大学のランキングでは、千葉は千葉大学が21位、埼玉は埼玉大学が53位で、それぞれ県内トップだった。
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