小型トラック型EVも登場 ロスオートショー開幕
【ロサンゼルス=湯沢維久、白石武志】米国で30日に一般公開されるロサンゼルス・オートショーのメディア向け発表会が27日に始まった。100年を超える歴史を持ち、高級車の祭典として知られる。初日は新興の電気自動車(EV)メーカーやカーシェアサービスが「CASE」(つながる車、自動運転、シェアリング、電動化)関連の新サービスなどを発表した。
28日にはトヨタ自動車や独フォルクスワーゲンなど世界の自動車大手が相次ぎ新車の発表会を開く。一般公開は12月9日まで。
新興EVメーカーの米リヴィアンは電動のピックアップトラックと大型SUVを発表した。市販のEVはこれまで小型車やスポーツ車が中心で、小型トラック型のEVは珍しい。最大で容量180キロワット時の大型電池を搭載し、1回の充電で約640キロメートル走れる。イリノイ州の自社工場で生産して2020年後半に米国で発売し、将来は年間5万台を生産する計画だ。
北米や欧州でカーシェアリングサービスを手掛ける仏ヴュログは米フロリダ州で電動キックスケーターを使ったシェアリングサービスを始めると発表した。
EV向け充電インフラ運営を手掛けるVWグループの米エレクトリファイ・アメリカは19年6月までに米国内で500基の急速充電器の設置を終える見通しを示した。中国EVベンチャーバイトンはEVのコンセプト車をアピールした。
世界の自動車ショーは技術トレンドの変化により転機を迎えている。技術面では電機やIT(情報技術)との垣根がなくなり、米国では自動車大手各社も毎年1月にラスベガスで開かれるコンシューマー・エレクトロニクス・ショー(CES)に力を入れる。CESの1~2週間後に開かれるデトロイト国際自動車ショーは各社の発表案件の重複を避けるため、20年から6月に開催時期を移行する。
上海や東京など世界各地で開催されるモーターショーに関する最新のニュースをお届けします。上海や東京など世界各地で開催されるモーターショーに関する最新のニュースをお届けします。各社の次世代車など、最新ニュースをまとめました。各社の次世代車など、最新ニュースをまとめました。
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