米中首脳、12月1日に会談へ 不調なら「全品関税も」
【ワシントン=永沢毅】米ホワイトハウスは27日、トランプ大統領が30日~12月1日にアルゼンチンで開かれる20カ国・地域(G20)首脳会議の機会に日本、中国、ロシア、韓国、インド、トルコ、ドイツの各国首脳と会談すると発表した。複数の欧米メディアによると、米中首脳はG20が終わった後の1日夜に夕食をともにしながら会談に臨む。
クドロー国家経済会議(NEC)委員長は27日の記者会見で、米中首脳会談が不調に終われば制裁関税の対象を中国からのすべての輸入品に広げる可能性に重ねて言及。貿易赤字の是正に向けて中国に圧力をかけ、譲歩を促す姿勢を示した。
クドロー氏はトランプ大統領が「米中で取引をするいい機会だが、公正さや互恵性が担保されなければいけない」と話していると説明。米企業からの知的財産の窃取や技術の強制移転などが解決されなければいけないとの認識を示した。
ドナルド・トランプ元アメリカ大統領に関する最新ニュースを紹介します。11月の米大統領選挙で共和党の候補者として、バイデン大統領と再び対決します。「もしトラ」の世界はどうなるのか、など解説します。