豪議会、改正選挙法を可決 海外からの献金禁止
【シドニー=松本史】オーストラリア議会は27日、外国人や外国企業・団体からの献金を禁じる改正選挙法を賛成多数で可決した。ターンブル前政権時の2017年12月、中国を念頭に海外からの干渉を防ぐため改正案が議会に提出された。
豪州では17年、中国系実業家から献金を受けた野党・労働党議員が、南シナ海問題を巡り中国を擁護する発言をしていたことが発覚、政治スキャンダルに発展した。ターンブル前政権はこれを受け、選挙法や国家安全保障法の改正案を議会に提出。中国側が反発し、両国間の緊張が高まった。