「宇宙部隊創設、大綱に明記」 自民安保調査会長
自民党の小野寺五典安全保障調査会長は19日、都内で講演し、宇宙監視を担う自衛隊の部隊を新設する方針が防衛大綱に盛り込まれるとの見通しを示した。「宇宙ごみ(デブリ)を含めて、アジアでコアになるような監視能力を持つ部隊をつくる」と述べた。米国は2020年までに宇宙軍を創設する方針で、こうした動きに対応する。
ミサイル攻撃を受けた後、2発目以降を防ぐために敵国の弾道ミサイル発射基地を攻撃する「敵基地反撃能力」に関しては「今回の大綱の議論には入らない」と明記見送りを容認した。「いずれ議論すべき課題だ」とも述べた。同調査会は5月に保有を検討するよう政府に提言していた。
垂直着陸できるステルス戦闘機「F35B」の導入の検討を防衛省内で進めていることも明かした。