米副大統領、APEC台湾代表と会談
【ポートモレスビー=鳳山太成】ペンス米副大統領は17日、アジア太平洋経済協力会議(APEC)の台湾代表を務める張忠謀氏と会談した。米政府関係者が記者団に明らかにした。米政府高官が台湾代表と接触するのは異例だ。台湾を重視する姿勢を示し、中国をけん制する狙いがあるとみられる。
張氏はTSMC(台湾積体電路製造)の前会長。台湾代表は過去にもAPEC首脳会議を利用して米側と接触しているが、会談相手は国務長官だった。副大統領級との会談は初めて。中国側が反発する可能性もある。
トランプ米政権は中国大陸と台湾が1つの国に属するという「一つの中国」政策を維持している。ただ台湾との高官レベルの相互往来を解禁する台湾旅行法を成立させるなど、台湾との関係強化にも動いている。
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