コメ相対価格1%高 10月速報値、山形産など上昇
農林水産省は14日、2018年産米の相対取引価格を発表した。今回は10月分の速報値で、全銘柄の加重平均は1俵(60キロ)あたり税込み1万5707円と、前年同月(17年産)と比べて1%上昇した。銘柄別では山形産「ひとめぼれ」が8%高の1万6660円、新潟・佐渡産コシヒカリが3%高の1万7830円などの高値が目立った。
9月分から18年産の新米に切り替わり、2カ月連続で1年前よりも高値となった。新潟や秋田など、コメどころの作況は業界関係者らの従来想定より低下。新米が豊富には出回らないとの見方につながった。ただ、価格上昇を抑えたい産地も少なくない。収穫量が減っても、北海道産「ゆめぴりか」は同3%安の1万6976円となった。