ホーキング博士の車いす、4千万円で落札
【ロンドン=共同】今年3月に死去した「車いすの天才科学者」、スティーブン・ホーキング博士が使用していた電動車いすや論文など遺品の競売で、競売大手クリスティーズがインターネット上で行っていた入札が8日締め切られ、車いすは29万6750ポンド(約4400万円)で落札された。当初は最大1万5千ポンドと予想されていた。
1960年代に書かれた博士論文「膨張する宇宙の特性について」は、最大15万ポンドとの予想を大きく超える58万4750ポンドの値が付いた。
売却益は博士の名前を冠した基金や、自身が患っていた運動神経系の疾患についての基金に充てられる。
博士は病と闘いながら独創的な宇宙論を発表、3月14日に76歳で死去した。