サトウ食品、鏡餅の出荷開始で「出発式」
サトウ食品工業は9日、正月用鏡餅の出荷開始に合わせて「出発式」を新発田工場(新発田市)で開いた。神主が商売繁盛や交通安全を祈願し、トラックに積まれた約2トンの鏡餅が関東方面に出荷された。鏡餅の市場はこの数年横ばいが続くが、顧客のニーズに合わせた新商品の開発などで需要を喚起していく。
出発式に出席した佐藤元社長は「パッケージの刷新や、飾る場所を選ばない小型・薄型化商品の開発など、独自に進化させていく」と語った。鏡餅になじみの薄い若い世代の消費も促していきたい考えだ。今年度は、前年度比3%の出荷増を目指す。
同社は今年、物流費や原料費などの高騰を背景に包装米飯「サトウのごはん」を値上げした。同社は鏡餅など餅製品について「原料のもち米の価格は上がっていない。企業努力で価格を維持していく」意向を示した。