米中間選挙、接戦地区で開票続く 再集計も
【ニューヨーク=関根沙羅】米中間選挙は接戦地区で開票が続いている。得票数が僅差の一部の地区では、再集計が必要となる可能性も出てきた。開票は11月下旬までかかる見通し。
定数100議席のうち35議席が改選された上院では、8日午後時点で3議席が未確定。米CNNテレビによると、現時点で共和党が51議席、民主党が46議席となった。
未確定の米南部フロリダ州では、州知事からくら替えした共和党のリック・スコット氏と、民主党の現職ビル・ネルソン議員が激戦となっている。スコット氏は選挙当日の6日夜に勝利宣言をしたが、開票が進むにつれ得票差が縮まっている。同州では得票率の差が0.25%以下の場合、手作業による再集計が必要となる。
また、西部アリゾナ州では、引退する共和党議員の議席を巡り接戦が続いている。民主党候補がリードするが、得票率の差は1%以下だ。接戦の南部ミシシッピ州補選では、今月27日の決選投票で最終結果が決まる。
下院(定数435)は10議席が未確定。CNNテレビによると、現時点で民主党が225議席で、共和党は200議席。未確定の10議席のうち5議席はカリフォルニア州だ。同州は投票率を高めるため、選挙当日まで郵便投票を受け付けた。このため、開票終了に数週間かかる可能性がある。
36州で行われた州知事選では南部のフロリダとジョージア州が未確定。フロリダ州は20年にわたり共和党が知事を務めてきた。「親トランプ」を掲げる共和党候補デサンティス氏に対し、民主党候補のギラム氏が6日夜に敗北を認めたが、8日になって再集計の可能性が高まっている。ジョージア州では米史上初の黒人女性知事を目指す民主党のエイブラム氏と共和党候補が接戦となっている。