多摩川精機、地中管路の曲がり測定装置を開発
センサー製造の多摩川精機(長野県飯田市)は8日、韓国の電力会社向けに地中の管路の曲がりを測定する装置を開発したと発表した。物体の角度を検出するジャイロと加速度計の技術を組み合わせた。棒状のセンサーを管路に通し、集めたデータから管路の曲がりを把握する。韓国以外への輸出も視野に入れる。
装置はカメラとセンサーが付いており、管路の曲がりと内部の異物、内径を測定する。従来はそれぞれ別の機器を使用していたが、一度に測定できるため工期を短縮できる。装置の価格は非公表としている。
同社によると韓国では地中の管路が埋設当時の地図と異なることあり、工事で管路を破損させる事故が発生しているという。同国の電力会社から依頼を受け、2014年度からシステムを開発してきた。18年8月に韓国の政府機関から承認を受け、まず5セットを納入。来春以降も追加で50セット以上の納品を見込んでいる。