マリメッコのカスコ社長 「女性活躍が活力の源」 経営者会議
フィンランドのファッションブランド、マリメッコのティーナ・アラフフタ・カスコ社長兼最高経営責任者(CEO)は7日、第20回日経フォーラム「世界経営者会議」で講演し、「全従業員の92%は女性。女性が活躍できることが創造的で活力のある企業文化の土壌になっている」と話した。
カスコ氏は「働く目的、会社の目標を経営層と社員が共有すること」が重要だと指摘。ビジネス用チャット「スラック」などを使って社長、デザイナー、営業担当者など多くの社員が緊密に情報交換を進めていると話した。出産、育児などで忙しい女性のために、福利厚生、フレックス制などを充実させているという。
「交流サイトの普及などで顧客との関係作り、マーケティング手法も大きく変わる」と話し、顧客の要望をより深く把握する必要性があるとした。
ネット通販で店舗販売が苦境にあるなか「実店舗を豊かにする役割を担うのがデジタルであり、相乗効果を高めないといけない」とした。
マリメッコは世界約40カ国で洋服やバッグ、食器などを販売している。今後は中期的な経済成長が期待できる東南アジアを軸に事業拡大を進めていく。
日本経済新聞社はスイスのビジネススクール「IMD」と共同で11月7、8日に東京都内で日経フォーラム第25回「世界経営者会議」を開催します。テーマは「技術新時代のリーダーシップ」。オンラインでも有料配信します。
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