京急、学童保育事業に参入 共働き増でニーズ高く
京浜急行電鉄は学習塾「明光義塾」を運営する明光ネットワークジャパンと組み、小学生を対象とした学童保育事業に参入する。2019年4月に京急平和島駅の高架下に学童保育施設「京急キッズファン」を開校する。共働き世帯の増加を背景に、学童の需要が高まると判断した。沿線の価値を高めるサービスを充実し、居住者の拡大につなげていきたい考えだ。
京急グループの京急開発(東京・大田)が運営を担当する。保育園の事業で培ったノウハウを生かし、小学生を対象に事業を広げていく。
「京急キッズファン」では宿題のサポートや英会話教室、プログラミングなどの習い事、近隣小学校への送迎など様々なサービスを提供する。同グループが運営する平和島地区の総合レジャーランド「BIGFUN平和島」などの自社施設を利用した地域密着型の体験メニューも提供する。
募集人数は70人で、小学校1~6年生を対象とする。週1日から利用できる。料金は週1日のコースで月額1万7590円。
学童保育は小学生が放課後を過ごす場で、共働き世帯の増加とともにニーズが高まっている。鉄道会社をはじめ、不動産会社や保険会社、学習塾など幅広い業界からの参入が相次いでいる。全国学童保育連絡協議会(東京・文京)が10月に発表した調査によると、学童保育の待機児童数は約1万7000人にのぼる。民間企業が運営する学童施設は重要な受け皿になっている。