家電量販4社、3社が増益 4~9月経常 エアコンがけん引
家電量販4社の2018年4~9月期の連結決算が5日出そろった。エディオン、ケーズホールディングス、ノジマの3社が経常増益となった。記録的な猛暑でエアコン販売が伸びた。大容量の冷蔵庫など高採算の白物家電も好調だった。ヤマダ電機は値引き販売の不振で6割減益となった。
売上高は全社で増えた。各社とも共働き世帯向けに乾燥機付き洗濯機といった「時短」家電の売れ行きが好調だった。12月の4K放送開始を前に有機ELなどの薄型テレビの販売も増えた。
増益だった3社は既存店売上高もプラスだった。テレビや冷蔵庫は09年に導入された家電エコポイント制度から約10年がたち、買い替えサイクルを迎えている。家電は世帯ごとの購入が一般的なため、単身世帯の増加も追い風になっている。
ケーズHDは北海道地震など自然災害で特別損失3億円を計上。経常増益だったが、純利益は1%減だった。
19年3月期はエディオンとノジマの2社が経常増益を見込む。ケーズHDは前期比3%減の見通しだが、4~9月の進捗率は5割を超えている。かき入れ時の年末商戦次第で上振れする可能性が高い。
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