働き方の多様化と心理的契約(1) 制約を抱えた個人が増加
服部泰宏 神戸大学准教授
総人口の減少や少子高齢化の進行といった構造的問題に景気回復局面の長期化が重なり、日本企業の「労働力不足」が深刻化しています。そこで多くの企業が、従来は自社の主要な労働力と認識してこなかった人々に熱いまなざしを向け始めています。外国人や女性、シニアなどがその候補ですが、まだ多くの企業ではこの種の人材の採用や戦力化は進んでいません。
なぜなら、この種の人材多様化は「募集」や「選抜」といったテクニカル...
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