山口・周防大島で断水 貨物船衝突か、橋が損傷
22日午前0時半ごろ、山口県柳井土木建築事務所が、同県柳井市と周防大島町を結ぶ大島大橋の電気設備の異常を検知した。現地を調べたところ橋桁に衝突痕があり、橋を通る水道管が損傷していた。この影響で同町はほぼ全域が断水。柳井海上保安署は貨物船が橋に衝突したとみて、業務上過失往来危険容疑で調べている。
同保安署は、異常を検知した同時間帯に付近を航行していたマルタ船籍の貨物船(約2万5千トン)のマストやクレーンが損傷しているのを確認。船長が橋に衝突したことを認めているという。
貨物船は長さ約180メートルで乗組員21人。目的地の広島県・呉港までそのまま航行していた。
周防大島町は約9050世帯で断水し、約1万4600人に影響。県内の市町などから給水車約10台が出て対応している。
県によると、橋は側面の鉄骨部分に亀裂が入り、安全が確認できるまで片側1車線を使って交互通行にしている。橋を通るインターネット専用回線などにも被害があり、一部でインターネットが使えなくなった。〔共同〕