サトウのごはん、主力製品を値上げ 一部は販売休止
サトウ食品工業は16日、主力の包装米飯「サトウのごはん」の値上げを発表した。全体の4割弱にあたる16品目が対象で、11月21日出荷分から4~25円値上げする。昨年も一部商品を値上げしたが、人件費と物流費の高騰が響き、価格を据え置いてきた商品も値上げする。加えて、北海道地震による現地工場の操業停止の影響で、一部商品の販売休止も決めた。
値上げの対象は、主力の「サトウのごはん 新潟県産コシヒカリ」をはじめとした新潟県産米を使用した包装米飯商品。新潟県産コシヒカリは、200グラム入りで170円だった希望小売価格を、175円に引き上げる。
昨年は、原料となる国産うるち米の価格高騰も響き、1988年の発売以来初めて値上げした。人件費や物流費の高騰が「自社の努力のみでは吸収が困難となった」(サトウ食品)ことから、新潟県産米商品の値上げにも踏み切る。
9月に発生した北海道地震では大規模停電の影響で、主力の北海道工場(岩見沢市)の製造ラインが一時停止した。現在は操業が再開しているが、主力製品の供給を優先することから、11月20日より「青森県産つがるロマン」など7品目を販売休止する。