「地面師」暗躍の背景は？　3つのポイント

積水ハウスが架空の土地取引で55億円をだまし取られた事件で、警視庁が「地面師」グループのメンバーを逮捕しました。近年、地面師詐欺の被害が目に付くようになっている背景には何があるのでしょうか。

（1）地価上昇と所有者の高齢化

地面師暗躍の背景として、都市圏での地価上昇に加え、所有者の高齢化で放置されたままになっている土地の存在が指摘されています。

▼「地面師」暗躍許す土壌　背景に地価上昇と高齢化

（2）マンション適地の不足

マンション市場が活況を呈するなか、開発に適した土地は不足しており、開発業者の焦りが詐欺につけ込まれる隙を生んでいるとの声もあります。

▼18年のマンション市場　開発の主役は立ち退きと私鉄　地面師暗躍の余地も

（3）事件機にトップ衝突

積水ハウスでは、詐欺事件の責任問題をきっかけに当時の会長と社長が衝突し、会長が退任する事態に。4月の株主総会では厳しい質問が相次ぎました。

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