生物・化学技術の対中輸出制限を検討 米大統領補佐官
【ワシントン=永沢毅】ボルトン米大統領補佐官は12日放送のラジオインタビューで、中国について「通商や軍事、政治など、あらゆる分野で行動を改める必要がある」と表明した。核関連技術に加えて化学兵器、生物兵器や弾道ミサイル開発に関わる技術の中国への輸出制限を検討していることを明らかにした。
ボルトン氏は中国の行動について「あまりにも長い間、不必要に挑発的だった」と指摘。南シナ海の軍事拠点化に関してオバマ前政権が適切に対処してこなかったとしたうえで「南シナ海は中国の領域ではない。今後もそうならない」と強調した。ペンス副大統領も4日の講演で厳しい中国批判を展開しており、歩調をあわせた形だ。
一方、ボルトン氏は北朝鮮問題に関連し2回目の米朝首脳会談について「これから2、3カ月のうちに」開かれるとの見通しを示した。「北朝鮮は完全かつ不可逆的に非核化する必要がある。そうすれば北朝鮮の人たちにとって違った未来が待っているかもしれない」と語った。
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