築地市場、解体始まる 20年2月までに計155棟
6日に閉場した築地市場で11日、解体工事が始まった。2020年2月までの工期で155棟が解体される。移転先の豊洲市場の周辺では早くも渋滞が問題となっており、築地と豊洲をつなぐ環状2号線の暫定道路を整備するため急ピッチで作業が進められている。
東京都は16日までに先行工事を実施し、暫定道路を開通するにあたって重機の通行の妨げとなる青果棟駐車場付近を解体する。暫定道路は1カ月後を目標に開通させる見通し。
解体では、築地市場に生息するネズミやゴキブリといった害獣、害虫の周辺への拡散が懸念されている。長年にわたり生鮮品を扱ってきた市場には多数のネズミが生息しているとみられる。都は18年度、約3500万円を投じて粘着シートや捕獲用のカゴなどを使って1700匹以上を駆除した。