対日貿易交渉、米副大統領「広範な自由化めざす」
【ワシントン=永沢毅】ペンス米副大統領は4日のワシントンでの講演で、9月末の日米首脳会談で合意した新たな2国間交渉について「歴史的な2国間の自由貿易交渉(Free Trade Deal)をまもなく始める」と表明した。将来的には自由貿易協定(FTA)も視野に、より広範な貿易自由化をめざす米国の立場をにじませた。
首脳会談の際に発表した日米共同声明では、新たに始める2国間協議を「物品貿易協定」(TAG)と位置づけている。日本側は物品の関税引き下げや撤廃について話し合うと説明しており、米側との認識にはズレがある。
ペンス氏は同じ講演で、中国が「米国に内政干渉しようとし、これまでになく力を誇示している」と述べ、11月の中間選挙に介入しているとして警戒感をあらわにした。「中国はトランプ大統領とは別の大統領を望んでいる」とも指摘した。