インド首都郊外で農民数千人がデモ
【ニューデリー=黒沼勇史】インド北部ウッタルプラデシュ(UP)州の農民数千人の大規模デモが2日、首都ニューデリーとの州境に到着し、デリー警察が催涙弾や放水で越境を止める騒動が起きた。「インド小作人連盟」という農民の政治団体が9月23日にUP州西部を出発し、借金免責を求めたほか、電力・燃料の高騰に抗議していた。
地元メディアによると、ラジナート・シン内相は2日、要求の大半を受け入れると表明した。来年4~5月に総選挙を控え、モディ政権は農業資材の購入に補助金を出すなど、農民支援を打ち出している。ただ燃料高騰などに苦しむ農民は依然多く、政権を批判する声が各地で出ている。