インスタからレストラン予約、ぐるなびと連動
フェイスブック傘下の写真共有サイト、インスタグラムは2日、飲食店の予約などができる新機能「アクションボタン」を23日から搭載すると発表した。まずは飲食店予約サイトを運営するぐるなびと組み、ユーザーが飲食店のインスタグラムのアカウント上からぐるなびの予約システムを開き、オンライン予約ができるようにした。
アクションボタンを使うには、インスタグラムの企業向けアカウント「ビジネスプロフィール」を作る必要がある。ビジネスプロフィールは世界で2500万件があり、企業が電話番号やメールアドレスを表示できる。
日本の飲食店のビジネスプロフィールは1日50万回訪問されており、まずは飲食店予約に対応することを決めた。アクションボタンはぐるなびのオンライン予約機能を導入している飲食店のみが使える。
利用者は飲食店のインスタグラムアカウントを開き、「席を予約」と書かれたアクションボタンを押す。するとぐるなびの飲食予約システムに遷移し、予約人数や時間が選べるようになる。5月に同サービスを始めた米国では既にイベント事業者など数十社と組んでおり、一部では決済機能も追加しているという。
ぐるなびはグーグルの検索画面からも予約システムに接続できるようにしており、活発に利用されている。ぐるなびの久保征一郎代表取締役社長はインスタグラムと連携するメリットについて「写真と料理の相性は抜群で、将来的にインバウンド(訪日外国人)からの予約増も期待したい」と話した。これまではインスタグラムで行きたい飲食店を見つけても、インスタグラムのアプリを一旦閉じて店名を検索する必要があった。
インスタグラムでは見たい写真を検索するほか、普段の閲覧履歴などから、これまで見たことの無い写真をインスタ側から提案されることもある。フェイスブックジャパンの長谷川晋代表取締役は「単なる発見で終わらず、購入や予約などすぐに行動を起こせる仕組みを広げたい」と意気込む。6月には企業が投稿した商品の写真から電子商取引(EC)サイトに移動できるサービスも始めた。
関連企業・業界