セブン&アイ、小田急駅構内にコンビニ出店 提携後初
セブン&アイ・ホールディングスは1日、業務提携先の小田急グループの駅構内にコンビニエンスストアを初出店した。2019年10月までに小田急線の駅構内や沿線にある売店とコンビニ計60店をセブンイレブンに順次切り替えていく。集客が見込める駅周辺の立地を抑えて、チェーン全体の売り上げ拡大につなげる。
「セブン―イレブン小田急マルシェ新宿店」(東京・新宿)を1日開業した。小田急線の新宿駅西口地下の改札外にあり、午前6時30分~午後11時まで年中無休で営業する。セブンイレブンが新宿駅構内に出店するのも初めてとなる。
セブン&アイと小田急グループは7月、業務提携することで最終合意した。当初は小田急グループの売店やコンビニ全店の約100店を2年かけてセブンイレブンに切り替えるとしていたが、1年間で60店とする。セブンイレブンに転換しない40店は閉店などを含めて小田急側で活用法を検討するという。
1日開いた記者会見でセブン―イレブン・ジャパンの古屋一樹社長は「(乗降客数が)世界一のターミナルビルに出店できるのは感慨深い」と話した。小田急電鉄の星野晃司社長は「(セブンと組んで)日本一暮らしやすい豊かな沿線にしていきたい」と述べた。
セブン&アイはJR西日本など全国の鉄道会社と提携しており、駅構内への出店は小田急グループで8社目となる。