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明治神宮外苑のイチョウ並木 146本の兄弟姉妹

今昔まち話

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記録ずくめだった猛暑も過ぎ、東京都内でも葉が色づき始めてきた。数ある都心の紅葉の名所のなかでも、国内外から訪れる人が絶えないのは、明治神宮外苑のイチョウ並木(東京・港)だ。

青山通りから聖徳記念絵画館を望む約300メートルの直線道路の両側に整然と並び、独特の葉の形をめでる外国人観光客や、結婚式を控えて記念撮影をするカップルなど、木々の下は思い思いにイチョウを楽しむ人が集う。最も人出でにぎわうのは葉が黄金に色づく11月ごろ。ただ、管理を手掛ける明治神宮外苑庭園課の中田勝美主幹(63)は「葉が落ちる冬は木の姿がはっきり見え、新緑の季節には小さな葉っぱがかわいらしく芽吹いてくる。四季折々の楽しみ方がある」と話す。

イチョウは合計146本。全て同じ木の種から育った同い年の「兄弟木」だ。いや、イチョウには雄と雌があるため、「兄弟姉妹木」というべきか。芽生えたのは1908年。新宿御苑にあったイチョウの木から種を取り、育てたものだった。

外苑の整備が決まると、高さがあって、公害にも強いイチョウを並木として使うことが決まった。真っすぐに形を整え、23年に植え付けが開始。ところが、同年に発生した関東大震災ですぐに中断した。外苑には被災者のバラックが並ぶようになり、並木の整備に携わった故田阪美徳氏は「一つの町がこつぜんと現出したようなものであった。苑内は荒らされ放題で、どうなることかと案ぜられた」(東京都公園協会発行「都市公園」2号より)と当時の様子を記している。

それでも、震災や戦災をくぐり抜けて成長を続け、植え付け時は高さ6メートル前後だった木は、最も高いもので28メートルに。よく見ると一本一本に伸び方の個性があり、実の形も大きさもそれぞれ違うという。

木は今年で110歳。中には穴があくなど弱り始めている木もあるという。大正から平成まで外苑を彩り続けてきたイチョウ。中田さんは「もう老木の域といってもいい。いつまでも元気でいてほしい」といたわるように話していた。

7割が雌 近年はイチョウを街路樹として利用する場合、実のならない雄ばかりを使う例も多いが、明治神宮外苑のイチョウ並木は、ほぼ7割の102本が雌。中田さんは「もう少し雄が多くても良かったのに」と苦笑いする。最近はギンナンを拾う人はほとんどいないという。
 東京都は1966年、都民によるハガキ投票で半数近くを獲得したイチョウを「都の木」に選定した。都の緑色のシンボルマークもイチョウの葉を模したものと誤解されがちだが、実は東京都の頭文字の「T」をかたどったものだ。

(岩村高信)

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