サマータイム「五輪で導入難しい」 遠藤元五輪相
自民党は27日、夏に時計の針を進めるサマータイムを議論する研究会の初会合を開いた。2020年の東京五輪・パラリンピックでの導入を目指してきた遠藤利明元五輪相は会合後「システムの問題や世論の反応をみると難しい」と述べた。公明党の山口那津男代表は記者会見で「公明党としてはかなり批判的な意見が強い。プラスの効果が明確にならないと国民も戸惑う」と語った。
自民党の研究会は今後、経済界や労働界、有識者らに意見を聴き、年度内に報告書をまとめる。 初会合では過去にサマータイム導入の法案を作った中曽根弘文氏が制度の利点や課題を説明。出席した議員からは「改元や消費税の軽減税率でもシステム改修が必要だ。エンジニアが足りない」という反対意見や「焦ってやるといい結果が出ない」という声が上がった。「省エネルギーに資するのでやるべきだ」という賛成意見もあった。