資生堂、本田圭佑氏のファンドに出資

資生堂は26日、サッカーの本田圭佑選手らが立ち上げたスタートアップ企業向け投資ファンド「ドリーマーズ・ファンド」に出資すると発表した。出資額は非公表。ドリーマーズ・ファンドの持つ米国内の情報網を活用することで、美容分野の新興企業を発掘。主力の化粧品分野などでの提携につなげたい考えだ。

ドリーマーズ・ファンドは今年7月、本田選手が米俳優のウィル・スミス氏らと立ち上げることを発表した。日本で約1億ドル（約110億円）を集め、米国を中心とする有力スタートアップ企業への投資を目指す。日本企業では野村ホールディングスがすでに出資を表明している。

資生堂は2016年、スタートアップ企業向け投資を目的とする専門組織「資生堂ベンチャーパートナーズ」を設立。17年にはスマホアプリを使ったオーダーメード化粧品開発を手掛ける米マッチコー、人工知能（AI）を活用した肌色分析などを手掛ける米ギアランなどを相次ぎ買収している。